最後のお別れ

昨日、あたしがアメリカのディズニーでアトムへお土産に買ってきたボールを手にしたチビ。
ばぁばが『持っていっていいよ』というのでもらってきた。
アトムの形見…大事にしようね。
帰ってからチビ・マメが寝て一息つくとアトムとのことを色々と思い出していた。
パパに『間に合わなかったよ…』と言うと『苦しんでる姿を見せたくなかったんだろ』と言っていた。
そっか…アトムの最後の優しさだったのかな。
犬を飼いたいなぁ…と思っていたら、当時勤めていた会社の人に『犬飼える人いない?』と聞かれ『欲しい!』と言ったらビックリしていたっけ。
家族に反対されたけど、そんなの気にせず明日連れてくるから!と勝手に決めた。
シーズーと聞いていて男の子がいいとだけ伝えてもらい、お迎えに行ったら珍しい黒白だった。
名前はホームワークというドラマに出てきた犬がアトムって名前で、いつか犬を飼う時は男の子でアトムってつけよう!と決めていた。
よく鉄腕アトムからとったと言われていたけど違うんだなぁ。
あまりかまわれるのが好きではなく、甘えたい時だけ寄ってくるような子だった。
雪の中を走り回ったり、一緒にお風呂に入ったり、自転車や車でよく一緒にお出かけしていたな。
ばぁばとパパと真鶴へ、パパと那須へお泊まりもした。
三重にも新幹線に乗り2回も遊びに来てくれた。
1度だけ弟の甲子園に行く時にペットホテルに預けたら水も食事もとらなくてかわいそうなことをしたっけ。
それからはどこに行く時も一緒になったね。
この辺りのワンちゃんに比べたら色んな所に行ってたよとばぁばが話していた。
結婚してから会う機会は減ってしまったけど、パパと一緒に公園に行ったり、実家に帰ると喜んでくれていつも側で寝ていた。
1つ後悔なのはパパにしてあげなかったこと。
お散歩してる時に会ったおじちゃんに『おしりがぐっと上がっていていい犬だから交配させるといい!』なんて言われたこともあったけど、子供をとることはできないという理由でさせなかった。
たくさんの思い出がある…アトムは我が家に来て幸せだったかな?
今日はチビを保育園に送り行く途中『アトくんとこ行くの?』とチビ。
察しているらしい。
保育園で体操教室があるので行かせることにした。
『今日は行かないよ』と嘘をついた…ゴメンね、チビ。
マメと一緒にアトムを迎えに行き火葬場へ。
いつもお出かけの時に入っていたバックの中に入り、ばぁばに抱っこされていた。
『おはよ。よっちゃん(弟)に会えたの?』と聞くと『遅くに帰ってきて会えたよ』とばぁばが言っていた。
着くと準備されていた箱に入り、最後のお別れ。
ばぁばがお気に入りだったペンギンのぬいぐるみのチビペンタを連れてきていた。
パパが『好きだったから入れてあげて』とチーカマ買ってくれたので『パパからだよ。食べれなくて辛かったね…慌てないでゆっくり食べるんだよ』と言ってチビペンタと一緒に腕の間に入れた。
献花をし、楽しい時間をありがとう…お別れした。
立ち会いで納骨をしたいというばぁばの希望でそうすることにした。
トリーミングに行くとつけてくれるリボン。
緑がよく似合っていたので骨壺のカバーを緑色にした。
一緒に実家に帰ってくるともう居ないんだ…っていうのを感じた。
淋しくなっちゃうけど、たくさんの思い出を大事にしていこうと思う。

2004年のアトム。
poohちゃんのお洋服を着ています。