2人の結婚式

1週間前の天気予報は雨だった。お天気になってよかった。早めに出て、2人で中華料理を食べに。コースのランチでプリプリのエビチリに感動!お値段もいいけどボリュームもあった。これから着物を着ようというのに…不安になる。雅叙園に着いて、いつも来ていたブライダルサロンには行かず荷物を預けにホテルフロントへ。チェックインできるというので先にチェックイン。広い!キレい!気付けば美容室に行く時間…ヤバい。7階の部屋から美容室に行くにはエレベーターで1階に降りてからエスカレーターで5階まで行かなくてはいけない。間に合わない・・・非常階段を駆け下りて、「美容室はどっちですか?」と聞いて走る。美容担当の方が待っていてくれた…何人もの人があたしを囲んで準備が始まる。メイクを終えて着付けに入るとさっき非常階段で会った人…ここの人だったのか…ニコってされる(笑)最後、帯のところに母親に扇子をさしてもらうのも儀式のひとつ。早めに来てもらってさしてもらう。着付け完了。美容室の外で待っていた介添えさん。あれ?見たことある。最初の衣装合わせの時にドレスや着物を選んでくれた人だった。(お式全体、衣装、お花、美容…と担当がわかれている。どこの式場もそうなのかな?)「衣装担当の方が介添えさんもやってくれるんですね」と言うと「今月から介添えに異動になったんです。覚えててくれたんですね」と言っていた。これも偶然。最初の衣装合わせをいっしょにやってくれた人が異動になってあたしの介添えさんをやってくれる。一緒に選んでくれた人が見てくれるのはとても嬉しい。手をひいてもらって写真撮影へ。その後、ゲストが待つ控室に行く。入った瞬間、シーン…となった。少し話をして神殿へ向かう。

緊張のお式。手順を介添えさんが説明してくれるけど…大丈夫だろうか?神前式は親族だけでやる…ってイメージがあるけど、ぜひゲストにも出席してもらおうと思い招待した。親族紹介があってゲストも神殿へ。

入場
親族、来賓の順に入場します。一同着席後、新郎、新婦が入場します。
開式の辞
巫女が神前結婚式の開始を告げます。
修祓の儀
斎主が御幣を頭上に振って修祓し、参列者の身を清めます。参列者は起立し、神前に一礼します。
祝詞奏上
斎主が二人の婚姻を神前に報告し、新しい門出を祝うために祝詞を奏上します。
三献の儀
新郎新婦が御神酒を頂き、結婚を誓います。この御神酒は必ず三回に分けて飲むしきたりがあります。
指輪の儀
指輪交換の意味で、まず新郎から新婦へ、その後新婦から新郎へ指輪を取り交わします。
玉串拝礼
新郎新婦は玉串(榊の枝に和紙をつけたもの)を神前に捧げます。
植樹の儀
大神様の御霊がこもった苗木を、二人で植樹をして頂きます。
祝杯の儀
参列者全員で御神酒にて乾杯いたします。
閉式の辞
斎主が結婚を祝う言葉を述べ、式が滞りなく終了した事を告げます。<目黒雅叙園HPより引用>

植樹の儀は誓いの言葉の代わりに幸福の木に土を入れるという目黒雅叙園ならではのもの。「御神酒を飲む時、首を前に出すと変なので腕を上げて口まで持っていって下さいね」って言われたけど着物が重い…。緊張もあってカタカタ震えてしまった。ゲストと一緒に乾杯をして無事にお式終了。左手の指輪も変わって改めて「結婚したんだな…」という気持ちになる。内掛けからドレスへ。衣装合わせで着たときとはまた違った感じ。ティアラもキレイに見える。内掛けが重かったのでドレスがすご〜く楽に感じる。ブーケ、ブートニアが届いてない…そんなトラブルもあったけどパーティー会場の方に届いていた。着替え終えて美容室を出ると今日まで担当してくれたコーディネーターの方がいた。「うん、ドレスいいですねぇ〜!パーティー楽しんで来てくださいね!」と言ってくれる。パーティーまでの時間、控室で待っていた。司会者の方が来てくれて「いいパーティーにしょましょう」と言ってくれる。相方が担当のコーディネーターに「よく通ったけど今日で最後かと思うと淋しいですよ」と言うと「いいですよ、また来週来てくれても。なんだったら一緒に打合せしてもらってもいいですし」なんて言っていたらしい。転職する?(笑)

介添えの方が来て会場へ。あ〜始まるんだな…楽しみなのとちょっと不安な気持ちがあった。

迎賓
ゲストの方にパーティー会場に入ってもらう。 
新郎新婦入場 ♪うれしい!たのしい!大好き!(DREAMS COME TRUE
ゲストは先に入っているのでまだドレスになって誰にも会っていない。会場の前で今日のパーティーを担当してくれるキャプテンの方からご挨拶とちょっとした説明をうける。中から司会者の声が聞こえて入場。カメラをかまえて待っている人の前を通り席へ。
開宴の辞
司会者の方より。その後2人のプロフィール紹介をしてもらう。
乾杯 ♪Can't take my eyes off of you
相方の伯父さんより乾杯の挨拶。ちょっと緊張した様子…。
歓談
バルーン装飾はどうなっているのか、ゲストの卓上装花にはどんなバルーンがついているのか・・・キョロキョロする(笑)予想以上にかわいくできていたのでよかった!お料理が出はじめてあたし達の前にも並ぶ。どうしても食べたかったフカヒレ。予想より…あまり…だった(涙)みんながあたし達の席へ。いっぱいビールついでくれて嬉しくなる(笑)「どうしたの?今日は飲みが足りないんじゃない?」と言われ「なにグラス持たないできてんの?」なんて会話も…「今日は新婦さんなんだからね!あまり飲まないようにして、ついだりしないでしょ!」と言われたり。だって…ついでもらったら飲まなきゃ!相方もバケツなんて使わない!と意気込んで飲んでいた。「お願いがあるんだけど…」という友達。え?こんなとこで何?と思いながら「何?」と聞くと「この風船持って帰ってもいい?」と。娘に持って帰るのね…すっかりパパだなぁ〜と思う。久しぶりに会った相方と同僚。誰が幹事をやるかなんて飲み会の打合せまでしちゃってる。2人共、緊張感まったくなしのパーティーが進んでく。
ケーキカット ♪だからハニー(PRINCESS PRINCESS)
2段になったフルーツケーキにした。目の前にたくさんのカメラ…最近は携帯電話向けられるんだ!と思ってちょっと芸能人気分(笑)ファーストバイト。お互いにケーキを食べさせる。由来は新郎から「一生食べ物に困らせません」、新婦から「一生おいしいものを食べさせます」という誓いの意味があるとのこと。bite=かじるという意味もあるみたい。お料理も勉強しなきゃ。
新郎新婦退場 ♪時間旅行(DREAMS COME TRUE
お色直しはないけれど泊まる部屋でちょっと休憩。
新郎新婦入場 ♪あ〜よかった(花*花) ♪LOVE(Mr.Children) ♪明日への扉(I WiSH)
プチギフトとして送迎の時に渡す予定だったけど、キャンドルサービスの代わりに一人一人へビールを渡す。司会者の方が「お二人の手造りビールです」と言ってくれたので渡した後はみんなビールを見ていた。頑張ってラッピングしてよかった☆後日、みんなから「おいしかったよ!」と言ってもらって造りに行ってよかったなぁ〜と思う。休憩してる間に、あたし達2人へ「これだけは言っておきたい!聞いておきたい!」というのをゲストに書いてもらっていた。司会者の方に読んでいただいてあたし達が答えるというもの。『第一印象は?』『プロポーズの言葉は?どこで?』『子供は何人ほしい?』『年収は?』なんて質問があった。ちょうど一年前の1月24日、これからも一緒にいましょうと言って指輪をくれた。1年間してきた左手は結婚指輪に変わった。最後にラブラブキスを・・・とのこと。こんなに大勢の前でキスをするのは最初で最後だろうなぁ。電報を読んでいただいて、ケーキカットしたケーキを配る。いくつかのケーキにドラジェを仕込んでもらっていた。「ドラジェが入っていた方は温泉旅行にご招待です」と司会者の方が言うと「えぇ〜〜〜!」という声と共にみんなドラジェを探し始めた。オレのだ!あたしのだ!ってもめてるし、梅干の種にクリームを付けて「あった!」って言ってる人もいるし…。5人前にでてきてもらって一言メッセージをいただく。温泉旅行ということで各地の入浴剤を(笑)ゆっくりお家で温泉気分を味わって下さい! 料理が進んでなかったので「食べてください」と言われ、慌てて食べる。ケーキカットしたケーキはすごくおいしかった!!!
新婦メッセージ ♪A Song for Mama(Boyz II Men
悩んでやっと書いた手紙。相方に「泣いたら罰金だからな!」と言われていた。きっと自分も泣いちゃうからだろうな。途中、涙をこらえながら読み終えた。
花束贈呈 ♪心を込めて花束を(サザンオールスターズ
相方はあたしの母親へ、あたしは相方のお母さんへ。あたしの好きなアルストロメリアの花を入れて花束を作ってもらった。母親に手紙も渡す。ここでもちょっと泣いちゃいそうだった…。
新郎新婦退場・送迎 ♪パレード(つじあやの
相方のお父さんから両家代表で挨拶してもらう。その後、相方からの挨拶。今日来てくれたゲストに感謝の気持ちでいっぱいになる。ゲストのお見送りし、1階の階段でみんなと写真撮影。パーティー終了。
二次会
あたしの友達が中心で弟と彼女も来てくれた。何かやるわけでなく、のんびり飲みたかったのでお酒好き!?な方々が集まってくれてよかったかも(笑)まったりと話をしながらお酒を飲んで楽しかった。みんなバルーンを持って帰ってくれたのでこれを持って電車に乗るのか…と思うとちょっと心配になった…。
ホテルに帰って…
あ〜終わっちゃった…そんな気分だった。今まで準備してきてマリッジブルーなんていうけどそれに近いもの…確かにあった…。準備に追われて気ばっかり焦ってて。でもね、今日のこの日が終わってしまえば楽しかったことしか思い出さない。パーティーが終わり、着替えを終えた後、介添えをやってくれた2人にもビールを渡しに行った。「お酒、好きなんですね!」って言われる。ビールをガバガバ飲んでたのをしっかり見られていたらしい…。やっぱり新婦はあまり飲まないものなのかもしれないなぁ。「何のお酒が好きなんですか?」の質問に「なんでも」と言ったら笑われた。(何か1つが思いつかなかった)今日…いや、半日介添えをしてくれて終わる頃にはお互い友達のように話していた。すごく親近感わく方ですっ〜とフォローしてくれる。このお仕事ってホント素晴らしい!感謝の気持ちでいっぱいです。とても広く、ステキな部屋。(弟にデジカメ預けたままで写真撮れず:涙)スィートルームしかないっていうのがスゴイ。お風呂も家具も豪華で「こんな化粧台欲しいでしょ?」との相方の問いに「買ってください!」と言ってみた(笑)毎年、1月に泊まりに来よう!と思う。翌日の朝、ブライダルサロンに寄って担当のしてくれた2人のコーディネーターの方にもビールを渡しに行く。最初に担当してくれた方はブライダルサロンの中では上の方(チーフかな?)で正式に予約した時に後の方に代わったので2人いる。最初の方とも打合せに行くと他の方の案内をしていたりして会ってはいた。「パーティー、楽しかったですか?」と聞かれ「とても楽しかったです!」と言った。最後に「お幸せに…」そう言われてちょっと涙が出そうになった。この約3ヶ月間、本当にお世話になりました。やはり、感謝の気持ちでいっぱいです。
終わってみて…
いろんな「かたち」の結婚式があると思う。会場やスタッフによっても変わってくるだろうし、来るゲストによっても違ってくると思う。2人で考えて、作ってきたもの…これは何物にも変えられない。どうしても待ち時間があったりパーティーの途中で時間があいてしまったり。飽きてしまうこともあると思う。飽きさせないように何をしよう…料理も楽しんで欲しい…久しぶりの友人、初めて会う人との会話を楽しんでほしい…あたし達とも話してほしい…そんな事を考えていた。終わってみて、来てくれたゲストの方にのんびりした…ほんわかした…飾らない…緊張しない…そんなパーティだったという言葉をもらった。あたし達が目指してたもの…そのままの言葉をもらえてよかった。両親がいて、兄弟(姉妹)がいて、親族がいて、コーディネーターの方、介添えの方、パーティーを担当してくれた方、来てくれたゲストの方…みんながあたし達のために時間を使って来てくれたり、準備してくれる。そうやって結婚式ができるんだなぁ〜としみじみ感じています。この気持ちを忘れないでこれからの生活、頑張っていかなきゃね☆